【12月9日付の続き】
(12月12日付)
②明確な議題
「今日は何を決めるんだろう」と思いながら、会議に参加していることはありませんか?
例えば、「組織の価値観」について考える会議があったとして、議題を「組織の価値観をどうするか」と漠然と掲げてしまうと、会議は迷走します。そこで、「『この組織はどういう人達で構成されていますか?』と聞かれたら、何と答えるか」「『何のためにこの組織はあるのですか?』と聞かれたら、何と答えるか」など、議題を絞ります。そして、その議題の下に空欄を作り、「今日の議題は、この空欄を埋めることです」と伝えます。
このように、「何を」決めなければならないのか、「どうすれば」決まったと言えるのかについて、できるだけ明確にしておくことが大事です。
議題が消化される毎に赤線で消していくなどすると、達成感も出てきます。
③パーキングエリア
「この話の脱線、いつまで続くんだろう…」、誰もが一度は経験したことがあると思います。
話の脱線を封じる効果的な方法が「パーキングエリア」を作ることです。
ホワイトボードに「P」と書いて、他の連絡事項や議題と区切ったスペースを用意しておきます。話の脱線が始まったら、脱線内容を一言でまとめ、Pスペースに放り込み、こう言い放ちましょう。「○○さんの気にされていることはこちらに書き留めさせていただきました。まずは決まっている議事を進行して、後で再度、話し合うということにさせていただきたいのですが」。
脱線が長い人は往々にして、自分の発言内容は非常に重要だと思っています。その重要だと思っていることをホワイトボードに書き記すことで、いったん受け止めることが大事です。そうすれば、「理解してくれた」と収まりやすくなりますし、全体の流れの中で時間が残れば、議論できるので効率的です。もちろん、どうでもよさそうな場合は「時間が無くなってしまったので次回に」と言って、うやむやにしてしまうことも選択肢の一つです(笑)。