強行採決は国会の自殺行為 ―秘密保護法案、与党ゴリ押し
12月1日に「戦争はイヤ!御堂筋パレード」
(11月27日付)
秘密保護法案は、11月26日午前、衆院国家安全保障特別委で、修正案の審議後、与党が質疑を打ち切る緊急動議を提出して採決を強行。自民、公明両党とみんなの党の賛成多数で可決。さらに与党は、修正案を衆院本会議へ緊急上程することを決定しました。
同法案をめぐっては、25日の福島市での地方公聴会において、7人の参考人全員が法案に反対又は懸念の声を挙げたばかりです。
矛先は全国民に
秘密保護法案は、政府がもつ膨大な情報の中から政府が特定秘密を指定(約40万件)して、秘密をもらす人、秘密を知ろうとした人などを厳罰にする(最高で懲役10年および1千万円以下の罰金)というものです。国民には何が秘密かも秘密ですから、公務員だけでなく、すべての国民に向けられています。
世論の広がりの中、野党を抱き込んだ形で修正が行われました。しかし、その修正の内容は、法案の中身をかえるものでなく、▼秘密指定期間を原則30年から、逆に60年に延長することや、▼「首相の第三者機関的観点からの関与を明確にする」とし、当事者である首相の関与を第三者機関的とするなど、よりひどい内容です。
廃案しかない
安倍政権は、集団的自衛権の行使を認め、自衛隊を海外での戦争をになう軍隊につくりかえ、さらに戦争をする国づくりを目的とする憲法改悪をおしすすめようとしています。
憲法の国民主権、基本的人権、平和主義に反する「秘密保護法案」は修正ではなく、廃案しかありません。
法案に対し、日本弁護士会、テレビキャスター、演劇人、外国特派員協会、神戸新聞や京都新聞など地方紙、全国紙などこれまでにない広範な人びとが反対の声をあげています。
こうした中、大阪憲法会議、大阪弁護士9条の会など9団体は、「特定秘密法は戦争の始まり」であり、知る権利や情報公開を全く念頭に置いておらず、廃案しかないとの意思を大きく示すため、御堂筋パレードを開催します。ぜひ参加しましょう。
戦争はイヤ!御堂筋パレード
12月1日(日)中之島・女神像前
13時30分~集会 開催
14時15分~パレード出発(難波まで)