堺市職労(堺市職員労働組合)ブログ

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今こそ団結を固めて組織強化を

市職労の歴史に学び 組合への加入・結集を呼びかけます(4月20日付け)

 今日は給料日。新規採用のみなさんにとっては、記念すべき初任給ですね。こうした給料や私たちの労働条件のひとつひとつが、堺市職労のたたかう歴史とつながっているのです。その歴史を、少しだけのぞいてみましょう。

【1946年2月 堺市役所職員組合結成】

 堺市職労の前身である「堺市役所職員組合」は、戦後まもなく、1946年2月2日に結成されました。当時の市職員・公務員の賃金・労働条件は極めて劣悪で、ある民間労働者の平均954円に対し、大学学長でさえ850円であったと報じられています。しかも、賃金体系も未成熟で、長く「さん・さま時代(市長さま、課長さんというのが当たり前で、上司の機嫌により給料も差がつき、隣の同僚の基本給すらわからないと言われた)」と呼ばれる時代が続いたようです。

 賃金水準が向上した転機となったのは、1960年前後に起こった「衛都連大賃金闘争」です。なんと、高卒初任給が7000円程度であった時に、3年間で1万円の賃上げを獲得、現在の給料表の原点ともいえる「通し号俸制度」も確立しました。時代の「追い風」があったとはいえ、組合員の団結で、前進したものです。

 その後も市職労は、「住民の繁栄なくして自治体労働者の幸福はない」のスローガンのもと、住民共同で市民サービスの拡充にもとりくんできました。

 現在の市職労は、こうした歴史の上に立ち、自らの賃金・労働条件はもとより、地域住民の要求も正面から受け止めながら、前進をめざして運動を続けています。

【「団結」こそ命 少しずつの力を寄せて】

 現在、労働組合の組織率は、年々低下していると言われています。市職労でも、残念なことですが、組織率は以前と比べて低下しています。

 しかし、職場に渦巻く要求はさらに強まり、一方で公務労働者を敵視するような世論が公然と、そして意図的に作りだされ、私たちと市民を分断するようなキャンペーンが繰り広げられています。

 こうした時だからこそ、みんなが少しずつの力と知恵を出し合い、団結を固めて運動をすすめることが重要です。

 訳あって組合に加入されていない方、新規採用のみなさんに、この機会に組合への加入と運動への結集を、心から呼びかけるものです。