堺市職労(堺市職員労働組合)ブログ

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取り戻そう 普通の生活・仕事・笑顔を 奮闘 能登半島震災復旧支援ボランティア

5月27日付

5月10日から12日まで、羽咋市のボランティアセンターを拠点に、全労連の呼びかけで支援ボランティア活動が繰り広げられ、全体では81名、自治労連から33名、堺市職労から3名が参加し仲間とともに汗を流しました。

 

想いのこもった義援金を手交
 1日目は、自治労連本部・東京自治労連・大阪自治労連の6人で、穴水町能登町自治労連義援金を届けました。
 穴水町では、町の職員と労働組合自治労)の執行委員長が対応されました。
 市職労の参加者が給水支援(第1次)で穴水町に来ていたため紹介されると、委員長は「堺市の水道職員のみなさんには発災後すぐに庁舎3階につめていただき本当にありがたかったです」とお話されました。
 役場自体は隆起のため駐車場や玄関前に歪みやひび割れなどの応急処置がされており、ロビーの床にもひび割れが見られました。また、役場の側の山が崩落し、今にも落ちそうな大木が残る姿に、改めて自然災害の脅威を感じました。
 重機や人・物を運ぶ自動車専用道路や幹線道路は10数カ所路肩が崩れ、段差も多く、さらに、片側通行のため、被災地に入れても、出る時は下道中心となっています。
 能登町では、対応された職員が「見てのとおりまだまだです…。全国のみなさんが避難所運営など支援いただいて助かりました。義援金は町のみなさんのために使わせていただきます」と話されました。能登町役場周りも隆起によりひび割れを補修しており、本館から別館への出入口は歪みがひどく通行止めになっていました。


現場まで片道2時間
すすんでいない復旧
 2日目の作業は、7班に分かれて個人宅の畳・布団・家具等の運び出しでした。
 私たちは、センターから現地まで車で約2時間、輪島市上山町(山中の集落)へ。とにかく移動に時間を要します。
 3軒の家屋から道路脇まで、軽トラック・一輪車・人力で、黙々と運搬。崩れた土壁の片付け。
 作業の合間、家主のご夫婦にお話を聞くと、「地震は長いこと揺れた。本当に怖い時は、人間は体がすくんで動けなくなる」。
「正月で子や孫の帰省に備えて、ごちそうの準備をしていたので、それを分けあえた」。
「18日にはヘリコプターで集落の住民全員、白山町の避難所へ移り、電気と水が復旧したため、戻って来られた」ことなど、とつとつと語られました。


時間が止まった場所
 3日目は、輪島市街地経由で朝市火災現場跡地を訪問。
 一面焼け野原、瓦礫が積まれ、1月1日から時間が止まったままの姿に一同絶句しました。
 追跡取材と思われる厳しい顔つきのNHKのクルーとすれ違い「この現状を一人でも多くの人に知らせなければ」の気持ちは一緒だと思い、被災地を後にしました。
この現実を伝え、政治を考え変えていきたい
 住民の命を守り、くらしを支える災害対策の根本的な解決は、やはり国民本位の政治に変えることです。
 ボランティアに参加できたのは、結集できる組織があり、気兼ねなく休める職場環境、働く仲間がいるからです。そのことに感謝しながら、労働組合の活動の大切さを語り、広げていこうとの思いを新たにしました。

本部S、水道K、建設合同O