堺市職労(堺市職員労働組合)ブログ

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「全国首長九条の会」が発足

わたしたちの灯台である  

 憲法九条をみんなで生かそう(11月25日付)

11月17日、都内で「『全国首長九条の会』結成のつどい」が開かれ、全国規模の現職・元職の自治体首長による「九条の会」が発足しました。

17日時点で、現職13人を含む131人が賛同・呼びかけ人として名を連ね、今後も現職首長や、自治体首長経験者に会員をひろげ、安倍改憲に対抗して「9条を守れ」との草の根の運動を進めるとしています。

「草の根の運動を展開して、憲法9条を守らなければならない」

 つどいには、現職・元職の自治体首長のほか、労組・団体、市民ら250人(うち現職・元職の首長37人)が集まりました。

 つどいは、第1部で関係者からの講演やスピーチが、第2部で結成総会が行われました。

 開会あいさつで、東北6県市町村長九条の会連合の共同代表を務める川井貞一さん(宮城県白石市・元市長)は、産廃問題で住民とともに10年たたかった経験をもとに、「住民の安全・安心を守るのが首長の役割」との信念から、憲法9条を変える政治の動きに危機感をもち2008年に宮城県で最初の首長の会をつくったことが最初のきっかけだったと語り、「草の根の運動を展開して、憲法9条を守らなければならない」と述べました。

自治体首長として9条守る断固とした意思を示す

 つどいでは、九条の会世話人早稲田大学名誉教授の浅倉むつ子さんが「首長九条の会への期待」と題して講演。浅倉さんは、「もっとも身近な行政機関の自治体首長のみなさんが、平和と憲法九条を断固として守る意思を表明したことを心強くうれしく思う」と話し、「9条は私たちにとって灯台。世界中の人びとにとっても未来を照らす灯であり、世界へ届けたい」と述べました。

 つづいて、現職首長や首長経験者8名が「私と憲法」と題してスピーチ。現職の首長では、東京・武蔵野市の松下玲子市長や、兵庫・宝塚市中川智子市長が、首長経験者は、秋田・横手市の千田謙藏さん、茨城・東海村の村上達也さん、東京・国立市の上原公子さん、長野・木曽町の田中勝己さんがスピーチをおこないました。各氏からは、「戦争する国」をめざして改憲がすすめられようとしていることへの思いが語られました。また、沖縄県玉城デニー知事と滋賀県の元知事、武村正義さんからのメッセージが紹介されました。

改憲の発議の阻止に全力あげ、自衛隊募集強制・辺野古新基地建設に反対

 第2部の結成総会では規約、活動方針、役員が満場一致で採決され、最後にアピール文が採択されました。

 活動方針では、当面の活動として、①改憲発議を阻止するため全力をあげる、②九条改憲反対の署名運動をさらに強める、③「全国首長の会」を大きくする、④自衛官募集の地方公共団体への強制に反対する活動を強める、⑤辺野古新基地建設阻止に全力をあげる、と5点あげ、アピールでは、今回の会の結成は「国民多数の意思を体現するもの」として、住民と力を合わせ運動を進める決意を表明しました。