核兵器のない平和な世界へ
憲法の理念を実現しよう(8月19日付)
今年も原水爆禁止世界大会期間中の8月5日に、広島で「自治体労働者平和のつどい」が開催され、ウクライナ情勢や憲法をめぐる情勢が緊迫する中、各地の取組みを交流しました。
広島と長崎に原爆が投下されてから77年目。“戦争か平和か”、“核兵器の禁止か核破局の脅威か”、国民一人ひとりにその選択が問われています。このような情勢のもと、今年も原水爆禁止世界大会期間中に、憲法の理念を実現する自治体労働者の立場で、核兵器のない世界をめざす運動の一環として8月5日に広島グリーンアリーナで「第44回自治体労働者平和のつどい」が開催されました。
ウクライナ、憲法
開会にあたって長崎自治労連・里書記長は「安倍元首相の国葬問題にふれ、長崎の憲法共同センターなど19団体は、共同声明を出し、安倍元総理の国葬に異議ありというメッセージを発した。ぜひ皆さんも、安倍元総理国葬に異議ありと意思表示をしてほしい」と挨拶しました。
続いて、主催者を代表して自治労連・桜井委員長は「特に今年は反核、平和について、本当に考え、動くということが重要な1年になっていると思う、ロシアのウクライナ侵攻、国内では憲法9条を改悪しよう、軍事費を拡大していこうという世論が作られようとしている。あらためて、反核、平和、憲法そういったことを考える機会にしていきたい」と挨拶しました。
黒い雨訴訟と被爆
現地から広島自治労連・大内委員長が「『黒い雨訴訟』の最高裁判決が出たのが、ちょうど一年前。しかし国が4月新しい基準を出して、体内被曝をした人は手帳がもらえない。コロナの影響で手帳を発行する人が足りず、手帳が発行されていない。私たちの運動で被曝した人たちを救うとともに、自治体職場の人員を確保していくことも大事な課題」と歓迎の挨拶をしました。
記念講演は、新日本婦人の会広島県本部から「木の葉のように焼かれて」(被爆体験集)(今年56冊目)を出し続ける思いを報告していただきました。
運動の交流では、愛媛県本部から「愛媛の平和行進と資料集『平和行進パンフ』」について、埼玉県本部から「埼玉での憲法カフェ」のとりくみについて、静岡自治労連・菊池委員長が「ウクライナ避難民との懇談から見えてきた平和的・人道的支援の必要性」について報告しました。
まとめと行動提起で、自治労連・高柳副委員長は「憲法大運動」の3つの提起(①学習すること②署名をすること③地域に足を踏み出すこと)について話し、改憲発議をさせないことと核兵器廃絶のとりくみを合わせて大きな運動にしていきましょう」と報告しました。
閉会にあたって、菊池委員長は「役所に入職したときにまず、服務の宣誓で日本国憲法をしっかりと守って仕事をしていくと固く誓う。日本国憲法は平和という大きな特色がある。これを絶対に守らなければならない。今日、皆さんと誓いあって閉会の挨拶とします」と述べ、平和のつどいを終了しました。