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在阪大企業の内部留保47兆円 1.8%取り崩しで月3万円の賃上げ可能

3月4日付

大阪労連は「2026大阪ビクトリーマップ」を発表。在阪大企業の内部留保が前年比6・2%増の47兆円を越えたと明らかにしました。内部留保の1・82%を取り崩すことで、春闘で掲げる月額3万3千円(10%)以上の賃上げが可能となる計算です。

 大阪に本社を置く資本金100億円以上の大企業(90社)の内部留保を調査。総額は47兆6993億円で、前年比6・2%、2兆7502億円増えました。
 経常利益は総額7兆6528億円(前年5807億円増)で、正規従業員1人当たりの利益剰余金は2906万円(前年比178万円増)となっています。
 最多は伊藤忠商事で5兆円越え。”黒字リストラ”で人員削減を進めるパナソニックはじめ武田薬品工業、キーエンスが3兆円超、大和ハウス工業、関西電力、ダイキン工業が2超円を越えています。
 内部留保が1兆円を越えたのは13社で、総額31兆4378億円。これは90社全体の65・9%を占めています。
 90社の正規従業員は、164万236人で、前年比6382人減。正規従業員を100人以上減らした企業は17社で、合計3万6千人以上の人員削減が進められました。
 最も多く正規従業員を減らしたのはパナソニックです。前年比4倍の2万872人、臨時を含め2万3千人以上を削減しながら、内部留保を2800億円以上積み増しました。
 パナソニックを含め、内部留保3位の武田薬品工業や、9位の住友電気工業などの6社が、正規従業員を1千人以上削減しています。
 対象企業の正規従業員に、月額3万3千円(年間16か月分)の賃上げを行うには、約8660億円が必要ですが、内部留保のわずか1・82%の取り崩しで可能。それに伴う経済効果は4796億円に上り、雇用創出効果は3万1635人となります。
 また大阪のパートタイム労働者185万人(毎月勤労統計調査より)の時給を250円引き上げると、経済波及効果は2419億円、雇用創出は1万5957人が見込まれます。
 大阪労連は24年、9500人のアンケート調査に基づく必要生計費調査(21年)について、物価上昇を加味して再計算し、25歳単身者が人間らしい普通の暮らしを送るためには月額27万4021円、時給1827円が必要だと明らかにしました。
 「2026大阪ビクトリーマップ」の編集過程では、経済学者の助言を得るとともに、中小企業経営者らにも聞き取りを実施。大阪経済のリアルな実態や、経済活性化の鍵を握る中小企業支援策の実現など、大阪労連加盟の産業別・地方組織代表らと議論を重ねました。
 大阪労連の永井副議長は「大企業が内部留保を溜め込み、巨額の富が偏在する仕組みを改め、労働者が普通に働けば必要生計費を得られる社会にするべきだ」と強調。「憲法25条が定める健康で文化的な最低限度の生活に必要な生計費が、賃金として確実に保障される社会をめざし、26年春闘での大幅賃金引上げをめざして奮闘していきたい」と話しています。