1月29日付
全労連・大阪労連は賃上げ要求として月3万2千円以上、時給額200円の引上げを掲げ、2025年春闘をたたかうことを決定しました。
大阪労連は、このほど、在阪大企業の内部留保額を調べた「2025年春闘勝利・大阪ビクトリーマップー大企業の内部留保と経済波及効果と雇用創出」をまとめました。
調査したのは、大阪府内に本店を置く資本金100億円以上の上場企業の内部留保。有価証券報告書などをもとに調べています。
過去最高の内部留保
対象となる90社の内部留保総額は45兆91億円。今年度対象の90社の昨年度合計と比較すると内部留保総額は昨年度から2兆7985億円積み増しています。
ジェンダーによる
格差構造
国税庁が24年9月に公表した「令和5年分民間給与実態調査」によると給与所得者数は、5076万人で、その平均給与は460万円です。男女別にみると、男性569万円(同0・9%増)、女性316万円(同0・7%増)となっています。
同調査で、正規・非正規の平均給与を比較すると、正職員530万円(同1・3%増)、正職員以外202万円(同0・7%増)となっています。ジェンダーによる格差構造の深刻さがうかがえます。
内部留保額1・88%で実現可能
在阪大企業で内部留保額が1000億円を超えるのは60社で、この総額は43兆6056億円にのぼります。
調査対象企業の正規従業員数は、約165万人。月額3万2千円、年間16ヶ月分の賃上げの場合、総額は5441億8406万円で、内部留保総額43兆6056億円のわずか1・88%の取り崩しで可能です。賃上げの原資は十分に積み上がっています。
消費に回る額の試算
正規従業員に月額3万2千円の賃上げを行うと、8441億8406万円が労働者の賃金として上乗せされます。そのうち0・644(平均消費性向率 総務省「家計調査年報」2023年版)が消費に回ると試算され、その額は5436億5454万円です。
また、従業員5〜29人の事業所のパートタイム労働者の1ヵ月の平均賃金は10万5698円、一カ月の平均労働時間は75・4時間で(大阪の毎月勤労統計調査)、時給はおよそ1402円。最低賃金を1500円に引き上げるために、98円の時給引き上げが行われたとすれば、同様の計算で、新たに1051億5853万円が消費に回ると推計されます。
堺市職労は、賃上げの世論を形成するため、堺労連の民間労組と一緒に、官公庁との懇談、街頭宣伝、2月20日には春闘学習決起集会や商店街訪問を予定しています。職場でも、春闘アンケートや一言、各種署名へのご協力をよろしくお願いします。
| 内部留保が1兆円を超える在阪大企業(億円) | ||
| 企業名 | 2024年内部 留保額(億円) |
増減 |
| 伊藤忠商事 | 46,786 | ▲ 111 |
| パナソニック | 35,980 | 1,088 |
| 武田薬品工業 | 32,967 | ▲ 3,223 |
| キーエンス | 27,311 | 64 |
| 関西電力 | 25,329 | 7,725 |
| 大和ハウス工業 | 23,687 | ▲ 285 |
| ダイキン工業 | 19,940 | ▲ 118 |
| クボタ | 18,068 | 1,111 |
| 住友電気工業 | 17,254 | 420 |
| 積水ハウス | 14,237 | 110 |
| 西日本旅客鉄道 | 11,537 | 937 |
| 大阪瓦斯 | 11,364 | 1,509 |
| 塩野義製薬 | 10,880 | ▲ 221 |
| 295,340 | 9,006 | |