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思想調査アンケート国賠訴訟 4・13勝利判決報告集会

「4年にわたるご支援ありがとうございました」大阪市労組(4月21日付)

3月25日に大阪高裁は、橋下前大阪市長が就任直後の2012年に教育委員会を除く、全職員34000人を対象に行った「職員アンケート(思想調査)」について憲法違反のアンケート調査であること、実施したのは大阪市と橋下前市長であると認定し、組合員の原告59名に対して損害賠償を行えとの勝利判決を下しました。4月8日が上告期限でしたが、大阪市が上告を断念し勝利判決が確定したものです。

 大阪市労組と思想調査アンケート国賠訴訟原告団は4月13日に、勝利判決報告集会を開催し、150名を超える参加がありました。4年にわたる各方面からの支援に感謝するとともに、さらなる奮闘を決意しました。

冒頭、大阪市労組の田所賢治委員長からは「勝利判決を勝ち取ることができました。裁判闘争を支えていただき、本当にありがとうございました」と挨拶。

日本自治労連からは猿橋均執行委員長が駆けつけ、「このたたかいに奮闘された大阪のみなさんに敬意を表するとともに、権利侵害とのたたかいにともに奮闘する」とお祝いの挨拶をいただきました。大阪労連川辺和宏議長、弁護団長の井関和彦弁護士、日本共産党のわたなべ結氏からもご挨拶をうけました。

弁護団事務局長の西晃弁護士からは、「判決の概要と意義、そしてこれからの課題」について報告。「今まさに自由な組合運動が、市民の自由な意見表明が、そして民主主義それ自体が、危機的状況になっている。みなさん、力を合わせてこの試練を乗り越えましょう。今後ともよろしくお願いします」と、報告を締めくくりました。

第2部では、原告と、「友よ闘ってこそ明日がある合唱団」および国鉄大阪合唱団号笛で、うた「こころひとつに」を大合唱。原告団や支援者らの目が潤みました。「裁判を支える会」の渡辺武会長の乾杯の発声で、和やかな歓談となりました。

しばらく歓談のあと、大阪自治労連荒田功執行委員長をはじめ、権利侵害と真正面からたたかっている泉佐野市職労の昼馬正積委員長や、その他各団体から挨拶。長いたたかいの思い出や苦労話、ねぎらいやお祝い、引き続くたたかいへの決意が語られました。

最後に永谷孝代原告団長より「多くの仲間に背中を押され、支えられ、励まされてきました。つないだ手が今以上に広がっていくように頑張っていきたい」と。これまでのたたかいへの感謝と今後の決意を表明し、参加者一同で、うた「スタンダップ」を歌い閉会となりました。