職種ごとに問題点を追及
(7月3日付)
【保育士】
組合:春闘交渉で、「保育士の職域は拡大している。採用人数については、強い思いがあることを認識し、検討したい」と言明したが、採用数が昨年比1減の10人なのはなぜか。
当局:91人の欠員を非正規職員等で対応しているのは事実。採用について何もしてこなかったわけではないが、新制度が始まるなか、大きな変化を見極めたい。
組:欠員は、今に始まった話ではない。支部からは「一度と言わず、現場を見に来るべき」と指摘がある。実態を踏まえて採用を。
【任短(社会福祉)】
生活援護課ケースワーカーは、今年度は標準数比△102人と、5年間で欠員が27人増え、体制確保の責任を長期間果たしていないと改めて追及。春闘交渉でも「応募者の増」ではなく、「採用者の増」に向け責任を果たせとの指摘を踏まえ、募集にあたり、方策を確認。
当:採用者増に向け、まずは応募者増をはかり、試験回数の増、大学訪問、一般採用試験での募集案内などを行った。また、正規職員について受験上限年齢の引上げを行った。
組:近隣市の状況は把握しているか。
当:任期付フルタイム職員を、昨年2回募集している市があると聞いている。
組:長期にわたり、募集に対して採用数が満たない状況。労働組合からは、業務に見合った採用を求めつつ、最低限勤務労働条件の改善を求めてきた。
当:賃金については、検討すべき要素。
組:改めて体制確保の責任を果たすべき。
【学芸員】
組:採用について、支部交渉を重ねている。今後、5年以内の退職者が続き、計画的な採用について正念場。単純に業務が広がったため人を増やせという訳ではないが、世界遺産登録等に向け、市民の期待や求める水準に合う体制を考えたとき、できるだけ正規職員の採用が必要と考えている。人事当局として将来を見すえた採用を。
【司書】
組:司書について定年退職者を念頭に採用しているが、図書館に関わる事務職の普通退職が発生。現場の減り方に比べて間尺に合わない。図書館は、従来の事務に加えて、市民サービス向上に向け、ビブリオバトルやテーマ別収集、ネット活用等、かなり頑張っている。 本日、任短についてやり取りしたが、有期雇用という雇用形態がもつ限界があることを認識して、正規採用をすすめていただきたい。
(終わり)