堺市職労(堺市職員労働組合)ブログ

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原水爆禁止世界大会報告①

次世代のために今一層の努力・学習・行動・継承を

~水道局・K氏

(8月9日付)

 8月4~6日に原水爆禁止世界大会広島市で開催されました。世界大会に先立ち、大阪からの参加者による集会が開催され、今回大阪からは432名の参加者という報告を受けました。

 この大会に幾度となく参加をしていますが、毎回多くの若者が中心であり、自治体労働者や学生、民間労働者など様々な参加者がいます。しかし今回は特に小さな子供を見るような気がしました。「親から子へ、子から孫へ」という継承が行われることは、平和活動においては何よりも大切なことだと感じました。

 大会の中では各国からの来賓あいさつとともに、各地方から平和への取り組みが報告されます。平和大行進や各地で行われる写真展、米軍に対する抗議行動などが報告されるなか、宮城原水協から、「まず最初にこのたびの震災に対し、多くの仲間にご協力いただきお礼申し上げます」との言葉があり、「まだまだ日本も捨てたもんじゃない、今以上にふんばらないと」と感じたことを覚えています。

 6日の朝に行われた原爆死没者慰霊式並びに平和祈念式にも参加をしました。この一年での新たに死亡を確認された方を含め、慰霊碑に納める名簿が28万人を超えました。広島市長が行う平和宣言は、各自治体の事情を考慮してなのか「非核」との言葉は表わしていませんが、国に対して核兵器廃絶のリーダーシップを求め、安全なエネルギー政策の早期確立を求めています。今年は台風の影響で少し雲がありましたが、例年と同様暑い日差しが照りつけ、平和宣言の中で挙げられた生き地獄ともいえる実体験が眼に浮かび、胸が苦しくなりました。

 反核は決して爆弾だけではありません。原子力空母も原子力発電所も何か起こってしまえば、結果は同様のものが生まれてしまうのです。戦後67年を迎えました。次世代に戦争や被爆などを引き継ぐ必要はありませんし、平和な世界を私たちは引き継がなければならないのです。どん底から立ち上がったこの広島そして長崎。昨年の福島原発での事故を考えれば、いったいこの国は何を学んできたのだろうと疑念を持たざるを得ません。次世代のために今一層の努力・学習・行動・継承が必要ではないかと認識させられる今回の大会でした。

(つづく)