目的からそれた運用ないよう重ねて要望
(7月10日付)
調査の目的・概要
これは、必要な方に早期の支援が求められているとしたうえで、採用後3か月の段階での新規採用者の職場における状況を把握するため、勤務状況等の調査として実施されたものです。
調査票の項目
6月25日に当初案の提示があり、断続的に協議。今回実施されている調査票は大きく分けて、「勤務状況」と「本人の性格や職場における適応状況」欄からなっており、それぞれ所属長が記入することになっています。
勤務状況欄には、「職務内容」「業績、意欲、知識・能力の項目ごとに1~5の区分での良い悪いとその理由、具体例事例」「休務日数(休暇、病気、欠勤等により勤務を休んだ日数)」を記入することになっています。
本人の性格や職場における適応状況欄には、「性格・人柄」「健康状態(精神面・身体面)」「職場での様子や指導状況等」の項目が設けられています。
当局の考え方
当局は、「この調査は評価ではなく、あくまで育成のために行うもの」「新規採用者の育成と支援のため、所属と人事の気付きの資料としたい」と趣旨を説明しています。
執行部の指摘
執行部からは、育成や支援という目的は否定するものではないが、①職務に関係しない、情意と言える本人の性格・人柄を聞く欄が設けられている。当局が例として挙げた「明るく人なつこい性格」といったことを悉皆的に収集してどのように活用するのか、②このような人格的なことを記入する一方で、担当する職務の負荷や時間外勤務など、職場の客観的状況を記入する項目立てがされていない点などを指摘。改善を求めてきました。
協議を受けて
これを受けて当局は、調査票の内容について一定の修正を行ったものの、「性格・人柄」欄については、「性格・人柄に応じた支援の方法がある。気付きのためには通り一遍のことを書いても仕方がない。記入者の主観でよいので記入してほしい。特に記入すべきことが見当たらない場合は、空欄でも構わない」としています。
十分な配慮求める
執行部からは育成のための調査票によって、かえって職場で混乱を引き起こすことのないように、十分な配慮を重ねて求めています。
なお、本人から見せてもらいたいという申し出があれば、当局は調査票を開示するとしています。