堺市職労(堺市職員労働組合)ブログ

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2条例案許さぬ府民集会

子どもたちは主権者 日本国憲法を具体化する教育を

22日夜、中之島・中央公会堂にて「子どものすこやかな成長とくらしの充実のために『教育基本条例』『職員基本条例』の制定を許さない府民集会」が開催され、府下各地から2000人の府民が参加しました。

堺市職労からはバスを仕立てて37人が集会へ参加。メインイベントの小森陽一さんの記念講演に、ギリギリ間に合いました。

【子どもを『人材』扱いする条例案

 「教育の主人公は子どもたち、大阪の教育に憲法の風を」と題した、小森陽一東京大学教授は、「『教育基本条例案』は子どもを『主権者』ではなく『人材』ととらえている。『人材』とは、人が使う材料である」と指摘しました。

 また、「『教育基本条例案』の中に『他人への依存や責任転嫁をせずに、互いに競い合い自己の判断と責任で道を切り開く人材』とあるが、子どもに自己責任はない。子どもは親を選べず、親に依存しないと生きていけない。その意味で、子どもの親への責任転嫁こそが命の源」と述べられました。

【個人の値打ちは数値だけで測れない!】

 学力調査テストの結果を市町村別及び学校別にホームページ等で公開することについては、「競争にかきたてられた子どもは、自己評価をテストの点数でしか行えない。『学力』とは数値化して分かるものではない。これは学力向上とは真逆に進む。子どもたちを『個人として尊重』し、一人ひとりの『幸福追求』の『権利』を実現していくという、憲法第13条の思想に基づく教育をしなければならない」と訴えられました。橋下市長に投票したのは、有権者の26%であり、残りの74%は無投票、または反対票を投じたことを指摘し、「教育は数十年単位の社会的営み。選挙ごとに教育方針が変わるようでは、学校現場は崩壊する」と強調されました。

【署名にご協力をお願いします!】

 最後に、宮武事務局長から、2条例案反対の署名が10万筆を超えたことが報告され、対話を広げようと行動が提起されました。堺市職労も署名に取り組んでいますのでご協力よろしくお願いします。