堺市職労(堺市職員労働組合)ブログ

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堺市長選挙の論点②

大阪都構想ってなに?

もう終わったんちゃうの(9月5日付)

前回13年の堺市長選挙で一大争点となった「大阪都」構想。しかし、維新の会は、堺市長選挙で「大阪都構想を争点にしない」「4年間は議論しない」と述べています。

 「大阪都」構想は、そもそも大阪維新の会結成の旗印です。

 4年前当時の構想は、大阪市堺市を廃止し、「大阪都」(実際の名称は大阪府)を設置。大阪市は5分割、堺市は2~3分割され、大阪都の区域内には中核市並みの権限を持つ特別区を設置するものでした。しかし、▼大阪都が財源を3分の1吸い上げるため、これまでの行政サービスが維持できない、▼政令市になって移譲された国府道管理や教職員人事権、児童相談所などの市民に身近な権限が奪われる、▼新区役所庁舎の整備のために莫大な費用がかかる、など「百害あって一利なし」の内容に、市民は「堺はひとつ」の答えを突きつけました。

 そもそも維新の会が15年府議選でかかげた「維新・堺市マニフェスト」には、「3ステップ」で堺市も「大阪都」に加わること、「大阪都」でこそ「東西交通」も、「水道料金引き下げ」も実現するなどと明記されています。また維新の会は、来年秋には大阪市で再び大阪都構想に向けた住民投票を行おうとし、法定協議会の設置をゴリ押ししています。

 こうした主張や行動を繰り返す一方で、堺市長選挙では大阪都構想を争点にしないとする維新の会に対し、選挙目当ての「大阪都」隠しだとの批判が相次いでいます。

 堺市の成長のためには、堺市を廃止・解体して大阪都へ参加することが必要と考えているならば、市民に対して丁寧な説明が求められています。