ベイエリア開発の失敗を繰り返すな（１１月２１日付）
松井一郎大阪府知事が呼び込みに懸命な大阪万博の会場候補地夢洲は、大阪湾に張りだした人工島で、連絡トンネルしかルートがありません。南海トラフ地震が起これば、浸水・液状化し、陸の孤島となる危険が指摘されています。
大阪府は、夢洲のインフラ整備をするために、地下鉄中央線の延伸など鉄道整備６４０億円が必要になると試算しています。
会場建設費は、地元自治体４００億円（府２００億円、大阪市２００億円）、国４００億円、民間４００億円の割合で想定されていますが、参加に前向きな企業は、府のアンケートでも18％です。
この負担に対して、大阪市議会で「採算面で見通しが立たないではないか」との野党の追及に対して、吉村洋文大阪市長は、「万博は期間限定だが、国際観光拠点（ＩＲ）は永続的」と応えました。
大阪湾ベイエリア開発は、破たんを重ねてきました。その教訓が全く生かされていないといわざるを得ません。
