「里山資本主義」の現場を体験しよう!(8月19日付)
さかい未来づくりサロンでは、毎年秋にまちづくりの先進地域の視察を行っています。今年は10月21日(金)から22日(土)に「バイオマスのまち真庭」として全国的に知られている岡山県真庭市を訪れます(裏面申込書等参照)。
市民と行政の連携で
循環型社会を目指す
真庭市は、岡山県北部で中国山地のほぼ中央に位置し、北は鳥取県と隣接しています。2005年に九つの町村が合併してできた県下で一番面積の広い市です。
森林面積が約97%を占め、古くから林業が盛んでしたが、日本人のライフスタイルや住宅事情の変化の中で、林業や製材業など木材産業を取り巻く環境は厳しくなってきました。 このような中、真庭市では、それまでゴミ扱いしてきた「木くず」を利用したバイオマス産業の創出を目指した研究・技術開発・人材育成により、「バイオマスの町・真庭」として再生しました。
現在では、バイオマスをキーワードにした産業が育ち、雇用も生まれ、さらにバイオマス発電なども行われています。このようにバイオマスの利活用を通して市民、事業者、行政が連携、交流、協働し自然と調和する「循環型社会」を形成するとともに、地域コミュニティーの活性化にも結び付く事業として整備されています。
「里山資本主義」の
まちづくりモデル
真庭市の取組みが全国的に知られるようになったのは2014年の新書大賞を受賞した『里山資本主義』です。 真庭市は「木屑で発電し、石油・石炭の値段に左右されない地域経済を営む町」として注目され、日本国内だけでなく、海外からも視察が相次ぎました。
今回の視察では、真庭市におけるバイオマスタウン全体の事業概要について行政担当課から説明を受けるほか、銘建工業㈱や真庭バイオマス発電㈱など、企業の現場で副産物(木くず、おがくずなど)を利用した燃料やエネルギーの活用状況を見学します。
重文の学校建築や
まちなみ保存地区も
また、明治40年に建築された国指定重要文化財「旧遷喬(きゅうせんきょう)尋常小学校」や、高瀬舟の物流拠点として栄え、江戸時代の面影をとどめる商家の連子格子と白壁が美しい「勝山町まちなみ保存地区」も訪れます。
事前学習や視察を通じて、地域資源を利活用した産業振興や地域活性化をすすめる施策の推進について学ぶことができる取組みとなっています。
詳しくは裏面参照。参加申し込みは堺市職労まで。