堺市職労(堺市職員労働組合)ブログ

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馬鹿親日記 最終回

(12月3日付)→過去日記目次はこちら http://unionsakai.seesaa.net/article/263187873.html

 現在子どもは、4歳6か月、15・9㎏となりました。大きくなったら「炎のプリンセス キュアスカーレット」になるために髪を伸ばしているところです。

 さて、話を少し前に戻すと、僕は10月に、5歳からの持病が再発し、20年ぶりに入院することとなりました。幸い、投薬により病状はすぐ安定し、後半は経過観察の日々となり、1か月で退院しました。

 「その間、子どもの世話ができなくなってしまう」と少し懸念しましたが、それまでも家事や育児から逃げ回り、ほとんど役割を果たしていなかったので、妻はこの期間、新たな困難に全く直面しませんでした・・・。

 ときどき面会に来てくれる子どもは、会うたびに会話の内容や表情に変化があり、成長を実感しました。

 子どもは周囲に「ととは入院してんねん」と話しているようでした。僕は「子どもは分かってんねんなあ」と楽観的に受け止めていました。しかし、入院中にあった保育所の運動会に、僕はもとより、例年見に行く祖母たちも都合があわず、観覧が妻だけとなってしまったことには、少し後ろめたさがありました。

 退院後、久しぶりに3人で出かけました。

 妻に抱っこをせがんだ子どもは、ふとしたきっかけでサンダルが脱げたことに激高し、暴れ出しました。

 これまでない見たこともない様子で泣きわめく子どもを見て、オロオロぼうぜんとするばかりの僕でした。

 ふと「赤ちゃん返り」という言葉が浮かび、ものの本を読むと、「その子を取り巻く環境や変化が関わることが多く、親の愛情を確認することで、不安を無くそうとする行動にでます。様々なことがきっかけで起こります」と書いてありました。

 この間一番大変やったんはもちろん妻やけど、子どもも僕以上にさまざまな葛藤を抱えて生きてきたんやなと目から鱗の思いでした。

 これからは、自分も家事や育児にもっと関わらなあかんなあと「ととは嫌。かかがいい」と、子どもに言われながら遠くを見たのでした。(ご愛読ありがとうございました)