観濠クルーズSakai
9月から秋の運行が始まりました
(9月4日付)
NPO法人観濠クルーズSakaiの高杉さんをゲストスピーカーに迎え、3回目となるさかい未来づくりサロンを開催。環濠を活用した堺のまちづくりについて、大いに語り、交流を深めました。
清掃活動から内川・土居川まつりへ
中世・近世を通じて濠に囲まれた環濠都市としての歴史をもつ、わがまち堺。阪神高速堺線の建設により、濠の一部が埋め立てられてしまいました。
残った環濠を少しでもきれいにして、市民の憩える場にしようと、高杉さんと友人が、週に一度カヌーで内川・土居川の清掃活動を始めたのが出発点。
地元のみなさんの協力も得て、水面清掃を開始、平成10年からは、市民・事業者・行政の三者による協働のイベントとして「内川・土居川まつり」がスタートしました。
当初は「水澄む川をみんなでつくろう!」という水環境の改善が中心だったまつりの趣旨も、市民の意識が変わり、水質が改善するとともに「内川・土居川とふれあい、川を活かしたまちをつくる」といった形に発展していったそうです。
観濠クルーズから環濠再生へ
その後、堺フェニックスロータリークラブから船の寄贈の申し出があり、平成18年3月にNPO法人を設立、10月には内川・土居川から堺港をめぐる定期観光船「堺のんびりクルーズ」がスタートしました。 昨年末までの累積乗船者は16,042名。地元小学生を対象に授業の一環として、クラス単位で乗船してもらう取り組みも大好評だそうです。
NPOでは、ガイドの研修にも力を入れており「川から見た自分たちのまち堺の歴史を乗船者に伝えたい、船に乗り川や海に出ることで水環境の大切さを実際に肌で感じてもらいたい」と取り組みをおこなっています。
当日は「船長さん」として活動に参加している織田さんも観濠クルーズにかける思いを語ってくださいました。
また当時、行政で内川・土居川の環境整備やまつりを担当していた職員からのコメントもありました。「川をきれいにしたい」「堺を元気に、おもしろいまちにしたい!」という市民の「思い」が出発点となり、行政も共に汗を流して「思い」をひとつにすることができた内川・土居川まつりと観濠クルーズの取り組み。高杉さんは、「今後は環濠の復活に向けて幅広い市民合意が得られるような取り組みをめざしたい」とお話を締めくくりました。
「堺のんびりクルーズ」は9月から秋の運行が始まります。乗船されたことのない職員の方、この機会にぜひご乗船ください。
『堺の水辺をリノベーション~いいオトナの水遊び~』
9月13日(土) 10:00~20:00
場所:環濠・ザビエル公園前船着場、堺駅前船着場
内容:シーカヤック・ウォーターボール・サンセットクルーズなど
主催:さかい環づくり
協力:NPO法人観濠クルーズSakai