「職員基本条例」撤回めざし、学習決起集会
9月28日(水)19時~ エル・おおさか
2台のバスを満員にして参加しよう
橋下知事が代表を務める大阪維新の会が、府と大阪市の9月定例議会に議員提案しようとしている「職員基本条例案」の撤回をめざして、学習決起集会を開催します。バスを2台配車して本庁から会場まで往復しますので、役員・組合員のみなさんの参加を心から呼びかけます。
【「公務」の本質を問う】
条例案提出を表明した8月17日の記者会見で、橋下知事は「公務員はクビを切られないという価値観を転換すべきだ」と語っています。また、条例案を作成した維新の会幹部は、知事の姿勢を「橋下改革は選挙で選ばれた首長が公務員をコントロールする政治主導が基本」と解説していると報道されています。
マスコミは、こうした一連の動きをとらえ、「公務員の『身分保障』に切り込む姿勢を鮮明にした」と指摘しています。これらの報道から言えるのは、今回のことが、「公務あるいは公共性とは何か」「公務を運営する職員の身分がなぜ保障されているのか」など、公務・公共性ということについて、改めて本質的な問いを突き付けていると捉える必要があります。
【公務員の基本的性格】
そもそも公務員の基本的性格はどこにあるのでしょうか。それは、憲法に「すべて公務員は、全体の奉仕者であって、一部の奉仕者ではない」と規定されている原則に基づきます。
そこに、一部、特定の利益(株主あるいは経営者または従業員の利益)を追求する組織としての民間企業との基本的な違いがあります。
この基本原則には、歴史的、社会的、政治的意義を有することが明らかにされています。
いうまでもなく、歴史的には、「天皇の官吏」から国民全体の奉仕者として位置づけられたことです。社会的には、奉仕の内容が、住民全体の利益を増進すること(地方自治法一の二1)にあることです。政治的には、一党一派に偏することを否定し、行政の中立性と安定性を維持することに全体の奉仕者としての意義があります。
こうした性格から、住民に対するサービスを安定的・恒常的なものにし、一党一派、あるいは特定政治家の意向による公務員の身分が左右されないように、法律上身分保障を受けていることなど、さまざまな特殊性が導き出されます。
【認識深め起ち上がろう】
堺市では、維新の会は、案を精査した上で11月議会への提案を目指すとされています。
当日は、弁護士の城塚健之さんが講演をされます。橋下知事が、何を課題と設定し、課題を解決するのになぜ条例を策定する必要があるのか、条例そのものの問題点は何かなどについて、認識を深め、決起する場となります。
バスを手配していますので、みなさんの積極的な参加をお願いします。
「職員基本条例」撤回をめざす学習決起集会
●日時 9月28日(水)19時から
●会場 エル・おおさか 6階大会議室
●講演
「職員基本条例」の問題点について(仮)
講師:弁護士 城塚健之さん
●主催:大阪自治労連・大阪府職労・大阪市労組・堺市職労
●バス
17時30分配車・18時発
18時配車・18時30分発(いずれも正面玄関駐車場から)、軽食付、終了後本庁に戻ります。