堺市職労(堺市職員労働組合)ブログ

堺市職労(堺市職員労働組合)ブログです。

陸前高田市における救援給水活動報告①

 5月13日(金)から18日(水)に救援活動に執務された水道局のM・F氏から現地での活動手記が届けられましたので、掲載させていただきます。

5月13日(金) 

 現在、陸前高田市の仮設市役所庁舎(宅地開発分譲地の真ん中で全てプレハブ建て)にある給水活動の拠点には、大阪市水道局が受け入れと、作業先への指示指令部を兼務して、近畿圏からの支援自治体に、毎日朝8時から指示されています。派遣された我々堺市の水道局職員は、前夜宿舎での夕食後おこなった引き継ぎミーティングに基づいて、作業初日は、宿舎出発時から前任活動者よる道や注意事項の指導をあおぎながら移動を開始します。

 堺の活動は4トンと2トンの給水車各車3人ずつ乗車し給配水作業しますが、午前7時に震災直後の作業拠点である大船渡市の山手にある宿舎から、乗用車で出発し、大船渡市役所の駐車場に置いてある作業車に乗り換えて、陸前高田市役所の仮設庁舎に向かいます。

 陸前高田市の庁舎があった付近からは、 遠くに見える山のすそまでは見渡す限りガレキだけで、ここに人が生活しているとは考えられない状況です。なにせ、三国ヶ丘から堺駅のリーガーロイヤルホテルぐらいの距離の四方八方が、廃居とガレキしか見えないからです。

5月14日(土) 

 

 今日は、前任より引き継ぎした陸前高田の広田半島にある広田小学校に、午前中は給水をピストンで行う予定です。広田小学校は、校内の一部が避難所になっており、日量10トンから12トンの使用があるので、絶えずほぼ満水状態にしている必要があるようです。

 また、近隣の村の住民の方々には、奈良県兵庫県和歌山県自治体からの応援部隊が、この小学校を拠点にして細部の運搬給水活動をしています。

 小学校の受水槽は、3階建ての校舎の屋上に設置された高架タンクに給水しますが、高架タンクの上に登る梯子は、塩害で錆びついき固定ボルト付近がぐらぐらして、浜風が強いので、大変危険な状況のもと、槽の上で給水作業を行っています。昨日は、あまりにも危険すぎるので、小学校のボランティアセンターに、梯子の補強による落下を依頼しましたが、今日の補給時にどうなっているか、心配です。今、朝の6時前ですが、軽い余震がありました。もうすぐ、朝ごはんを済まして出動準備にかかります。

 広田小学校下仮設住宅が、18日に入居開始となります。それに間に合わすためか、今日は大阪市と神戸市が中心となり、通水確認作業が行われ、前任自治体の伝達では、2トン車しか入れないので、ピストンで給水するとの事。給水を待つ人が多く、忙しくなりそうです。

(つづく)