堺市職労(堺市職員労働組合)ブログ

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第56回大阪母親大会、2800人の参加で大成功!

6月12日、サンスクエア堺・健康福祉短大で開催

 大阪母親大会は12日、サンスクエア堺と健康福祉短大を会場に、午前は3つの講演会、午後は17の分科会と福島原発事故から日本のエネルギー政策を考えるという特別分科会、介護と伝統食の実習という内容で行われ、府下各地から約2800人が集い、学び、交流しあいました。

 サンスクエアの多目的ホールは、600席があっという間に埋まり、オープニングでは堺市役所うたごえサークル「ら・ら・ら」が元気いっぱい歌い踊り、平和のうたごえを響かせました。

 お話は、医学博士で経済学者でもある東北大学名誉教授の日野秀逸さん。テーマは「平和と健康は幸福の必要条件・・・震災からの再建を憲法から考える」。 「全てを失った時に何にすがって生きていけばいいのか。神や仏ではない!『憲法』である。被災地では『憲法』が流行になっている。『憲法』を拠り所に自己責任論や市場原理主義への反省がはじまっている。再建にむけて農業・漁業の丁寧な復興を。日本は267兆円ものお金余り世界一の国。安心して要求運動できるしあわせな国に暮らしている。」とやさしい語り口で熱く語られました。

 サンスクエアB棟ホールも満席。「しんかなファミリー合唱団」の透き通ったうたごえで始まりました。

 「普通の子どもに育てよう、学力だけでは生きる力はつくれない」のテーマで大阪教育大学名誉教授で健康福祉短大学長の秋葉秀則さん。福島県出身の秋葉さんは、「原発の『安全神話』が崩壊した今、『ふつう』の国づくりのためには脱原発が欠かせない。」と強調。「『ふつう』の子育ては、決して競争や効率を求めることではない。子どもが健康に育ち、まともに生きる力を育むことである。そのためには憲法9条戦争放棄)、13条(健康権の追求)、25条(生存権)をくらしに生かすことが大事。」と指摘されました。

 健康福祉短大ホールでは、「TPPで日本はどうなる、私たちの暮らしは」のテーマで農民連大阪連合会会長の原弘行さんのお話。こちらも満員でした。オープニングには短大学生による力強い太鼓演奏。「TPPは食糧だけでなく、日本のくらし、経済のあり方、仕組みすべてにかかわるもので、日本はTPPを受け入れるとあらゆる分野で大きな打撃を受け国民は最悪の状況に追い込まれる。連携したJAが1000万署名を集め、漁業・森林組合や市民団体が反対の声をあげてきた。9月に山場といわれる今、震災復興などとごまかしも言っている政府に対して闘いが大事。」と原さん。午後には交流も行われました。

 大会では「大阪中のお母さん、女性のみなさん・・・」の呼びかけではじまる大会アピールと、「憲法違反の君が代起立斉唱強制条例に反対し、数の暴挙を許さない運動を広げましょう」他、2つの特別決議を採択。

 分科会を含めての感想は女性部ニュース「いのち」に掲載します。堺市で開催されるということで、堺3民商婦人部のみなさんが参加者に手作りのしおりをプレゼント。その数は1500本。模様など一つとして同じものがない素敵なしおりでした。