学者・研究者がシンポジウム
11月19日付
11月8日、大阪市立大学において、シンポジウム「豊かな大阪をつくる」の第5回目が開催されました。
シンポジウム「豊かな大阪をつくる」は、住民投票で「大阪都」構想が否決され、大阪市の存続が決まったもとで、引き続き将来の大阪のあり方や課題について討論していこうと6月から開催されているシンポジウムです。
今回のシンポジウムでは、藤井聡京都大学大学院教授、薬師院仁志帝塚山学院大学教授、哲学者の適菜収さんが橋下・維新の会の政治手法について報告。
趣旨説明をかねた藤井氏の報告では、「多数決至上主義」と「デモクラシー」が結託したものが「ブラック・デモクラシー」だとし、「邪悪なことをしている『ブラック企業』と同じ邪悪な民主主義である」と指摘。
薬師院氏は、基本的人権や法治国家などの価値観を根付かせる社会的な土壌が民主主義を実現するには不可欠とし、橋下氏が「社会的な土壌を破壊してきた」と批判。
適菜氏は、橋下氏のやり方を「放置すると日本が滅びてします」と東京から来ましたと、「こんなことでは、政治自体が破壊されてしまう」と発言。
大阪の新しい街づくりや自治体のあり方を討論しました。