正規職員採用を求めつつ、
疑問点をやり取り(2月21日付)
当局は、2月17日に再任用後の再雇用制度(キャリアプラス)の導入を発表しました。執行部は、発表に先立ち、正規職員採用を求めつつ、職場の疑問についてもやり取りしています。
制度の概要
・再任用の任期満了後の者を、再任用職員と同等の給与水準で70歳に達する年度の年度末を上限に、会計年度OB職員として任用する。
・時間数は短時間(原則週30時間)とする。
・対象ポストは、他自治体等との申し合わせによるポストと再任用管理職ポストを除く全OBポスト(再任用及び再雇用)のうち、再任用等で任用枠が埋まらないポスト。
・実施年度 2020年4月から(今年度から制度を開始する)。
執行部は、制度の導入にあたり、以下をやり取り。
本来は正規職員採用だ
組合:職場では、再任用の未配置が相次ぎ、65歳以上の方を短期臨時職員として任用している実態。「なんとかしてほしい」という声を受けた措置なのか?
当局:そういう実態が一定あるのは事実。また、今後の高齢期の働き方も見すえての措置でもある。
組:そもそも再任用の未配置は、本来であれば正規職員の採用で対応すべき。これまで当局は、要員管理方針に基づき、職員を減らし続けてきた。要員管理方針の総括もしないうちから、今年度末に再任用満了の方から声をかけるとしている。なぜ今ごろなのか。
当:未配置の再任用ポストについては課題と認識している。そのうえで何とか体制を確保したい。
全員の任用を
保障するものではない
組:具体の任用の進め方は。
当:今年度65歳で再任用満了の方は、人事部から意向確認する。そのうえで、65歳未満の再任用・再雇用で埋まらないポストについて、職場が求める役割に合致する方がおられれば任用する。手を挙げた全員の任用を保障するものではない。なお、任用事務は、再任用の配置と並行してすすめたい。内示も再任用と同時期としたい。
組:現在、65歳以上70歳未満のOB短期臨時職員は対象者か。
当:人事部として名簿がなく把握できていないが、対象者である。
組:他団体との申し合わせ以外の一般採用枠の再雇用職員の任用満了者は対象者か。
当:対象者である。
執行部は、本来的には、再任用の未配置は正規職員の採用を行うべきと考えています。しかし制度導入により、再任用の未配置が今年度当初で約70ポストある上に、再任用の新規任用者数が任期満了者数に満たない状況の改善や、65歳以上70歳未満のOB短期臨時職員の処遇改善につながると考えています。
ただし、任用については、全員に保障されるものではなく、選考の透明性には課題が残ります。組合員みなさんのご意見をお寄せください。