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永藤新市長 所信表明演説

「府・市との連携」「民間活力導入」を強調~職場体制の強化抜きに施策拡充はありえない(6月24日付)

6月21日(金)、堺市議会(臨時会)が開催され、永藤新市長が所信を表明。また、副市長2名の人事及び自身の給与3割カットを提案。さらに、竹山前市長の政治資金問題に関する百条委員会の設置の議員提案が行われ、すべての議案が全会一致で可決されました。

所信表明演説概要

市政運営にあたっての3つの基本方針

 ①「堺の成長戦略」~観光や産業、交通を始めとした様々な分野で、大阪府大阪市、近隣の自治体との積極的な連携を進め、堺の成長をめざす。

 ②「区役所の機能拡充による自治の強化」~住民サービスの一層の充実を図るため、今まで以上に権限と財源を区役所に移譲することで自治機能を強化し、住民の声がより届きやすい行政を実現。

 ③「民間でできることは民間で」~公の責任を果たしつつ、民間の経営感覚をいかして住民サービスの一層の向上が見込める分野・事業については、積極的に民間活力を導入。

 基本方針に基づき、従来の市政の税金の使い方、事業の必要性や手法等をゼロベースで点検。事業の見直しを行うとともに、新たな取り組みにも挑戦する。

具体的な取組

【市民の皆さまが実感できる住民サービスの向上】

★市立中学校における給食の全員喫食の実現

★保育の質を確保しながら、保育所等の待機児童ゼロの実現

★実践的な英語やITCスキルが身につく教育で、世界で活躍できる人材の育成

地域包括支援センター拡充、高齢者が安心して暮らせる施策の検討

★障がいのある全ての世代のサポート体制強化

★「貧困の連鎖」の解消の取組強化、児童虐待防止に向けたサポート体制充実

★がん検診について、5大がんの自己負担無償化の適用範囲の拡大、自己負担額の軽減

★地域の犯罪防止に役立つ防犯カメラや防犯灯の戦略的な設置

上下水道について、新たな仕組みによる施設の管理、運営手法の検討による料金値下げの実現

★フェニーチェ堺の運営手法の検討

★堺が誇る貴重な芸術作品を大切に守りながらその魅力を発信

【子どもや孫の世代に貴重な資産を残す】

★百舌鳥・古市古墳群を次の世代に継承できるよう保全、受け入れ環境を整備

★大規模な市営公園に、パークマネジメント導入を検討

泉北ニュータウンの再生

★府立大学の存続・機能拡充、同大学との連携強化

★市内の主要駅に賑わう拠点づくり、東西交通網の計画策定着手

【成長戦略やまちづくりを前に進めるために】

★副首都推進本部、大阪観光局への参加に向け検討

★消防力の強化、防災対策の徹底

★市役所の内部マネジメントの強化

★ITに関する戦略から運用までを一元的に管理する組織の新設

★戦略的な財政運営の徹底

★市が出資している外郭団体・関連団体の各視点での見直し、業務の効率化

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 所信表明では、基本方針として、「府や大阪市、近隣の自治体との積極的な連携」や「民間でできることは民間で」が示されました。また、具体的な取組で示された各項目を実施していくためには、それを裏付ける人員体制の確保が前提となります。

 堺市職労は引き続き、政令市堺の権限と財源をいかしたまちづくりで、くらし応援の施策を前進させるため奮闘するとともに、私たち自身の働きがいのある職場に向けて、新市長に対してはこれまで同様に是々非々の立場で臨みます。