10月4日付
現在子どもは7歳5か月。自分が行うお手伝いを紙に書きだしてがんばっています。その一覧を見ると、僕よりもはるかに多い家事をこなしているのでした。
さて、夏休みに家族旅行で、長野県安曇野に行きました。小谷村に泊まったあと、最終日は松川村の安曇野ちひろ美術館を数年ぶりに再訪しました。この美術館はいわさきちひろの生涯やその作品を展示しており、入退館自由。周辺に整備された村営ちひろ公園を散策したり、絵本を読んだりと一日中のんびりと過ごせる場所です。
数年ぶりに訪れると、展示内容に黒柳徹子さんの作品「窓ぎわのトットちゃん」が加わっていました。公園内にはトットちゃんのエピソードを記した説明板や、教室を復元した客車、観光案内を兼ねた講堂などが整備され、黒柳さんの影響が色濃く表れていました。
美術館がこれほど推すトットちゃんとはどんな話なのだろうと、作品を手に取ってみました。
それは、落ち着きのなさのため小学校を退学となったトットちゃんが通った私立トモエ学園の日々を綴った作品でした。
トモエ学園は、全校生徒50名。客車を教室にし、リトミック教育を行ったほかに、勉強は自習が基本(その日に行う内容を先生が黒板に書くので、生徒は好きな順番に勉強していく)、先生が一人ひとりの話をよく聞いてくれる、そんな学校でした。自分の小学校生活とは全然違う日々を綴った黒柳さんの文章に引き込まれ、いつの間にかレジに並んで本を買ってしまったのでした。(続く)