7月27日付
「さかい未来づくりサロン」では年1回、地方自治・まちづくりの先進事例の視察を行っています。
今回は12月1日(金)~2日(土)で徳島県神山町を訪問します。
現地で学ぶ
堺市職労の自治研活動として取り組んでいる「さかい未来づくりサロン」では、定期的なセミナーを開催するとともに、事例視察を行うこととしています。
視察第1弾は、島根県隠岐郡海士町。第2弾は、和歌山県新宮市熊野川町。第3弾は、岡山県真庭市を訪問しました。
今回は12月1日(金)~2日(土)で徳島県神山町を訪問します。
徳島県の北東部に位置する神山町は、徳島空港から車で約50分、森林率約80%、人口約5000人、高齢化率約50%に達する典型的な過疎の町で、1955年の合併以後、21000人いた人口が半数以下に減少しています。
そうした中、2010年から町内全域に高速ブロードバンド網を整備し始めたことをきっかけに、IT系ベンチャー企業が相次いで「サテライトオフィス」を開設し、結果として、神山で生まれ育った子たちが「サテライトオフィス」で働ける状況ができあがり、地域に雇用がないという課題に対する一つの解決策となっています。
さらに地域に雇用がないことを逆手にとって、将来的に神山にとって必要な働き手を逆指名する「ワーク・イン・レジデンス」という取り組みにより、デザイナーや起業家、農家など、様々な人が移住を始め、2011年には人口の転入が転出を上回り、町史上初の人口社会増となりました。
ワシントンポスト紙から「神山はアメリカにおけるポートランドのような場所だ」と評され(ポートランドは毎週、世界中から何百人もの移住者が押し寄せる)、アメリカやオランダからも移住者が現れ、今では世界から注目される町の一つとなりました。
ありたい町の姿を
創造する
今回の視察では、前述の取り組みを含む「神山プロジェクト」を行政と共同して手掛けているNPO法人「グリーンバレー」にアテンドいただき、同プロジェクトが掲げる「創造的過疎」の考え方を学ぶことで、堺市における新たな雇用創出の可能性や地域振興について役立てられるものと考えています。
また二日目は、町全体を旅館として見立てる「仏生山まちぐるみ旅館」の香川県高松市仏生山町を訪問し、リノベーション施設を見学します。
参加ご希望の方は7月27日付裏面要領をご参照のうえ、お申し込みください。