堺市職労(堺市職員労働組合)ブログ

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岩手・大槌の風 第1風

第1風(5月12日付)

組合員の皆さま、いつも組合運動へのご協力、ありがとうございます。本部執行委員のYです。

 3月までは主にアンケートを中心とした意見・情報集約や、概ね月に2度ほど本紙の編集も担当してきたのですが、4月から岩手県内に派遣となり、堺市のタイムリーなニュースを作成することが難しくなりました。そこで大阪ではあまり知られていない、東北沿岸部の情報を少しでもお伝えしたいと思い、今回から少しずつ寄稿していきたいと思います。

 堺市から東北地方への職員派遣先として宮城県石巻市岩手県宮古市等もありますが、私は岩手県沿岸中部にある上閉伊郡大槌町に派遣されました。ご存知の方もいらっしゃるとは思いますが、まずは同町を紹介したいと思います。

 大槌町岩手県沿岸中部にあり、人口は1万1千人あまり。堺市では少し多めな小学校区1つ分くらいに相当します。一方で面積は約200平方キロと堺市(約150平方キロ)より広く、町の大半は山林ですが、あちこちに集落が点在していて、町全体を把握するのは一苦労です。

 更に岩手県全体では大阪の約100倍、1万5千平方キロもあります。その広さゆえ大阪と最も違うのが「距離の感覚」です。例えば堺市役所から大阪市内にある府庁までは17キロ。南海高野線や地下鉄で向かうことが多いですが、車でも阪神高速を使うのが一般的で、下道だけではあまり行きませんよね?ちなみに近畿2府4県で堺東から最も遠い滋賀県庁(大津市)まで77キロ。当然、車なら高速道路を使うでしょうし、「小旅行」の気分です。

 一方、大槌町役場から岩手県庁(盛岡市)までは峠を越え、カーブを進み、一般道をひたすら進んでやっと着くんですがその距離は‥