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くみあいくらしの掲示板③

食料自給率 日本は第125位

 農林水産省は、8月2日、2015年の日本の食料自給率(カロリーベース)を発表。小麦は生産量が増えましたが、米は消費量の減少に歯止めがかからず、自給率は10年から6年連続で39%と横ばいが続いています。世界の主な国々の中で最低水準に低迷し続ける異常な事態です。 

 国民1人あたりの年間米消費量は前年度比1・7%減の54・6㌔と、1960年代の半分に落ち込み、反対に肉類は、1・9%増の30・7㌔と伸びました。

 食料自給率は、国内で消費される食料のうち国内生産で満たす割合を示す数値です。100%は、国内消費を国内生産でちょうど満たす状態。日本は、国内消費の61%までを他国からの輸入に頼っていることとなります。

 自給率にはさまざまな指標があります。このうち飼料を含む穀物自給率をみると、日本は29%で、世界178カ国・地域の中で125番目です。自給率押下げの要因の一つとされるのがトウモロコシ等の家畜飼料。飼料自給率は28%となっており、多くを輸入に頼っています。この輸入分が国内の食料供給から差し引かれ、自給率を押し下げています。

 一方、安倍政権は、昨年、新しい「食料・農業・農村基本計画」を策定した際、食料自給率(カロリーベース)目標をそれまでの50%から45%に引き下げてしまいました。

 G7各国を比較しても圧倒的に低い日本の自給率。かつて「食料自給できない国を想像できるか。それは国際的圧力と危険にさらされている国だ」と語ったのはジョージブッシュ元米大統領。政府には、食の安全保障こそ求められています。