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世界の勇気ある女性賞

小酒部さやかさん(マタハラNet代表)らが受賞

(4月20日付)

 妊娠を契機とした解雇やいやがらせを指す「マタニティーハラスメント」。その被害者支援の取り組みや、女性が安心して働ける職場をめざす活動が評価され、小酒部さやかさんが、本年3月6日に「世界の勇気ある女性賞」を受賞しました。

 この賞は、アメリカの国務省が2007年に創設したもので、人権保護や生活改善などに貢献している女性を対象に選定・表彰しています。

 小酒部さんは、妊娠中に上司から、「出勤しないと契約更新しない」と迫られるなどマタハラ被害に遭い、2度の流産を経験。社会の無理解を実感する中、2014年7月に「マタハラNet」を設立しました。

 毎日のように「上司から中絶を勧められた」「出産後にいじめに遭い職場で孤立」など深刻な相談が寄せられています。

 「会社と1人で闘っている時、怒りで自分が押しつぶされそうでした。同じ思いの女性を支援することで私自身が救われた」「受賞はマタハラのない社会を目指す、すべての女性のもの」「受賞はアメリカからのエール。日本の基準は世界の基準でないことを真摯に受け止め、働き方を見直すきっかけになってほしい」と小酒部さんは受賞後述べられています。

 受賞式でミシェル・オバマ大統領夫人から抱きしめられ、「あなたのことを安倍首相夫人に伝えます」と励まされました。目指すは「働き方改革」。子どもを産み育てながら、当たり前に働き続けられる社会に向け、受賞は大きな一歩です。

 小酒部さんのほか、バングラディッシュのジャーナリスト、ボリビアの人権活動家や、エボラ出血熱などの医療活動を行っているギニアの看護師など10人が受賞しました。