堺市職労(堺市職員労働組合)ブログ

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連載・阪神淡路大震災から20年⑨

香櫨園・堺~きずなと友情~

(1月27日付)

「友情オーケストラ・コンサート 明日にむかって奏でよう」

 香櫨園小学校避難所のリーダー・安田泰儀さん(ピアノ調律師)は、伊丹シティフィルハーモニーというオーケストラ楽団に所属するチェロ奏者でした。団員の多くも被災し、ホームとしていたホールも破損、「もう演奏することはないだろうな」とあきらめていました。

 そんな安田さんを、堺市職労副委員長であった本松さん(元堺市議会議員・故人)や井戸さん(当時、市職労中央委員)をはじめとした香櫨園小学校常駐支援メンバーが「きっと演奏できる日がくる。その時はぜひ堺で」と励ましていました。

 そして、同楽団の活動再開を確認するや協力を依頼しコンサートを企画。タイトルは「明日にむかって奏でよう」とし、大震災から10か月後の11月18日にソフィア堺で開催。多くの組合員のご協力により、全体800人参加の大成功。

 当日は、香櫨園校区住民の皆さんもご招待し、コンサート参加協力費や堺市職労の救援活動記録「香櫨園日誌」普及協力費などで、子どもたちの健やかな成長を願って小学校にトランペット3本をプレゼントしました。

「O157堺市学童集団下痢症」で地区住民から折鶴一万羽

 大震災の翌年、1996年7月に学校給食に起因する腸管出血性大腸菌O157による堺市学童集団下痢症が発生、児童7892人を含む9523人の方々が罹患し3人の児童の尊い命を失いました。

 こうしたなか、同年8月、「O157に苦しむ堺市民へ、回復を願い折鶴を届けたい」と香櫨園地区の皆さんが計画され、市民フェスティバル会場で呼びかけたところ一万羽もの折鶴が集まり、市立堺病院に届けられました。折鶴には「がんばってます香櫨園!がんばって下さい堺市!」「ボランティア・救援物資ありがとうございました」とメッセージが添えられていました。