阪神大震災当時を振り返って
(1月22日付)
私が、香櫨園小での色々な体験を通し、まず感じたことは、現場の需要に応じた活動を行うには、ボランティアも現場の状況に応じて組織化されなければ、効率的かつ行き届いた支援はできないということでした。そこで、巨大組織で働き組織論に長けた我々のノウハウを発揮、伝えることでスムーズな運営も可能になるだろうということでした。
また、避難所運営組織は、日頃からの住民組織が基礎となっており、堺でも、その活性化は防災上も非常に重要であるということでした。
さらに、「西宮市の職員は顔も見せない」とおっしゃった被災者もおり、堺でも有事の際の市の役割を住民に伝えておくことも必要であると思いました。
このほか、毎食事作っていたが、それができなくなり大きなストレスだという人もいて、自分たちで献立作りや調理、配食までして頂いたことで大いに喜ばれたこともありました。ボランティアはいつまでもいられない。だから被災者をお客様扱いだけをせず、自分の足で再度立ち上がっていただくためにどんな支援をするべきかを考え、状況に応じた支援をするということの大切さも学びました。
住民のためになりたくて公務に就いた若い日に、不幸な出来事ではありますが、公務員になった意義や使命を再認識した貴重な体験でした。