堺市職労(堺市職員労働組合)ブログ

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未来は私たちの手で②

9条と原発学習会(下)

(7月29日付)

(小出さん講演要旨)

 「日本では、一般人は年間1ミリシーベルト以上の被曝はしてはいけないし、させてはいけないという法律がある。放射線管理区域から、1㎡あたり4万ベクレルを超えて放射能で汚れたものを管理区域外に持ち出してはならないという法律もあった。政府は事故が起きたら、これらのルールをすぐに反故にした」。

 「国は法律を守るなら放射線管理区域にしなければならない土地に人々を棄てた。誰だってふるさとは大事だし、そこでそのまま住み続けたい。国は逃げたいものは逃げろ、補償はしないという態度。そうなれば自力で逃げられる人などほとんどいない。人々は汚染を忘れたい思うし、国は積極的に忘れさせようとする。そのため汚染があることを口にすると復興の邪魔だと非難される。被害者同士が分断され、加害者はさらに原子力行政をすすめようとしている」。

 「nuclearは『兵器』がつくと『核』。『発電』をつけると『原子力』と訳される。「核」は悪で「原子力」は善のようなイメージがつくられてきたが、本質的に、軍事利用であれ平和利用であれ人類がコントロールできないもの。国連常任理事国の米、露、英、仏、中5か国は戦勝国であるとともに核兵器保有国。核兵器製造の中心3技術(ウラン濃縮、原子炉、再処理)をすべて保有している。核兵器保有国でなく中心3技術を保有しているのは日本のみ」。

 「安倍首相は、特定秘密保護法の制定、武器輸出3原則撤廃、集団的自衛権行使容認と一気に戦争への道を敷こうとしている。政治を変えていく、9条の精神で未来を自分の手でつくることが求められている」。

(終わり)