ノーベル委員会が受理
受賞へ不断の努力を
(5月14日付)
A 4月にノルウェーのオスロにあるノーベル委員会から、「受理した」との知らせが、申請した神奈川県の市民団体に届いたんだ。
Q 法律が受賞対象になるのかな?
A 対象は個人と団体に限られている。そのため、戦争を放棄し「戦力の不保持」を誓った憲法を70年間も守り続けている日本国民に授与するよう申請している。一昨年は欧州連合(EU)が受賞した。20世紀の二度の大戦を経て、欧州から戦争をなくそうと始まった国家統合の取り組みが評価されたといえる。昨年は化学兵器禁止機関だった。
Q いい線いくかな?
A 同委員会が今年受理した受賞候補は、278もあるけど、実際に受賞するのはそのうちの1つか2つ。簡単ではない。安倍政権は日本を「海外で戦争できる国」にしようと、解釈改憲を押し通す構えだが、憲法改正に「反対」の声は産経新聞とフジテレビ系列の合同調査(3月)でも1年ぶりに「賛成」を上回るなど、世論との溝は浅くない。大事なことは、平和を実現する私たちの「不断の努力」。政権の暴走を阻止して、国民の代表として首相を授賞式に送り出せるといいね。