堺市職労(堺市職員労働組合)ブログ

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『大阪都』で『堺市』はどうなる?①

いろんなギモンに答えますひらめき (4月19日付) Q.大阪都になったら、堺市は2~3つに分割されるとか、堺市はなくなってしまうって本当ですか? A.大都市地域特別区設置法では、第1条(目的)に、「関係市を廃止し、特別区を設けるための手続きを定める」と書かれているように、「大阪都」になれば、わがまち堺市が廃止されてしまうことになります。  そして、大阪維新の会によると、「人口30万程度が目安」(中核市規模)だとして、2~3つの特別区に分割されてしまうことになります。  いうまでもなく、堺市は、中世自治都市として栄えた歴史あるまちです。1889年(明治22年)、全国で最初に市制を敷いた都市のひとつで、今年で市制124年になります。2006年には、政令指定都市になり、いよいよこれからのまちづくりが期待されています。その矢先に、この堺市を廃止するなどは、絶対に許してはならないと思います。 Q.市民にとっては、特別区になれば、堺市の財源がどうなるのかも関心事ですが? A.維新の会は、財源については今のところ、具体的には何も明らかにしていません。しかし、東京都をモデルにしているとされていますので、東京都の制度をベースに「大阪都」の財政をシミュレーション(立命館大学 森裕之教授の試算)すれば、現在の堺市の税収(1324億円08年度決算)から固定資産税、法人市民税、特別土地保有税など443億円、約3分の1の税収が「大阪都」に吸い上げられることになります。  それに加えて、堺市独自の収入である地方交付税(約250億円)もいったん、「大阪都」の収入になる可能性があり、今後それがどう配分されるかは全く不明確です。  これだけ堺市の財源を「大阪都」に奪われてしまっては、堺市の現在の行政サービスを向上させるどころか、維持することすら困難になってしまいます。