10月11日付 みんなの投票で新しい政治を!
10月9日午後に開催された衆議院本会議の冒頭、衆議院は解散しました。衆議院選挙は15日公示、27日投開票の日程で行われます。
手のひら返し解散
10月1日、石破新政権が発足しましたが、さっそく「手のひら返し」「変節」と指摘される異常事態が起きています。
本来、臨時国会は、能登半島地震・豪雨災害被災者支援と復旧復興の補正予算、裏金事件や旧統一協会との癒着についての徹底解明、旧優生保護法下で人権を侵害された被害者への補償法の成立が求められ、1ヶ月の会期は必要です。
自民党総裁選のなかで石破首相は「主権者たる国民が判断できる材料をきちんと示すのは新政権の責任」、解散時期は予算委員会での論戦後にと強調していたのに、臨時国会は戦後最短の会期8日間で、9日の衆院解散、15日公示、27日投開票での衆議院選挙実施を決めたのです。裏金隠しなど国民の批判をかわすための党利党略と言わざるをえません。
危険な政治を
みんなの投票で止めよう
ほかにも、石破首相は次つぎ「自論」を翻しています。「現行の健康保険証との併用」と言及していたのに新内閣も保険証廃止を踏襲。「選択的夫婦別姓導入」は自公連立政権合意に盛り込まず「女性の参画確保」も女性閣僚5人から2人に減少。「原発ゼロに近づける努力を最大限に」の主張が後退するなどです。これらは、後ろ盾の圧力に屈する国民への裏切りであり、首相の資格が問われるものです。
軍事や人権分野の言動も重大です。「デモはテロ行為」発言、「核共有」と「核持ち込み」容認、戦力不保持と交戦権否認の憲法9条2項削除、自衛隊を国防軍に、集団的自衛権容認の「アジア版NATO」創設、米軍辺野古新基地建設を沖縄選出自民党国会議員5人に押し付け、容認へと転換させるなど、平和と人権をめぐり危険極まりないことが続きます。
総選挙は政治を変える絶大的なチャンスです。新しい政治を実現するため組合員の政治参加と投票を呼びかけます。