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労働TOPIC 「国のため」に疑問を 隣国の脅威叫ばれる今

10月3日付

 「おんな太閤記」(1981年)というNHK大河ドラマを見る機会がありました。
豊臣秀吉の妻ねねの生涯を描いた作品。
 当時は最高視聴率36・8%を記録するほどの人気でした。 ドラマは桶狭間の戦いから始まりますが、華々しい勝ち戦のようすではなく、戦場に赴いた夫や父、子らの帰りを祈る思いで待つ女性たちの姿を描きます。終戦直後の記憶と重ね合わせた人もいたことでしょう。
 戦争体験者の多くが健在で「戦争だけはしてはならない」という共通の思いが日本社会の底に根を張っていた時代でした。 
 41年後の今年。多くの労組が大会で「改憲阻止」の方針を決めました。ただ、これまで積極的に取り組んできた組合でも、最近は署名が集まりにくくなったとの声が聞かれます。 社会学者の山本昭宏神戸市外国語大学准教授は「安全保障の言葉だけでなく、もっと生理的な個人の感覚にもとづいた言葉で平和が語られていい」(朝日新聞4月15日)と話します。そして、ロシアのウクライナ侵攻を「国家の戦争で市民が死ぬのはおかしいという根本的な問いを考える機会に」と提唱しました。
 隣国の脅威、敵基地攻撃が声高に叫ばれる今、参考にしたい指摘です。