8月25日付
定年退職者が1年おきに…新規採用は?
定年引き上げにともなう課題について考えます。
第一に、2年に1歳づつ定年が引き上げられると65歳定年完成までは2023年度から1年おきに定年退職者が出ない年が5度発生し、そのことにより新規採用がない年がうまれるおそれがあります。
新規採用がないと、職員の年齢構成のひずみ、技術・経験の継承の課題、公務員志望者への就職機会の不平等などが課題となります。
これらを回避するために、毎年の安定した新規採用が必要です。
このことは国会でも議論されており、国家公務員について、河野担当大臣は「定年の引上げ期間中に、…一時的にそこで定員を増やすということは、これは当然やっていかなければいけない」と述べ、武田総務大臣も「定年引上げ期間中においても、一定の新規採用を継続的に確保することが必要」と答弁。これらをふまえ総務省公務員部長は「総務省としても、その定年引上げ期間中の新規採用の確保に向けた方法として、一時的な調整のための定員措置の考え方、これを整理をして、留意点ということで必要な助言をしてまいりたい」
としました。
こうした国会論議もふまえて各自治体で実態をふまえて独自に判断していく必要があります。