7月7日付
社会学者の上野千鶴子さんら学者や作家、ジャーナリストら13人が呼びかけ人となり、五輪の開催中止を求めるオンライン署名を7月2日、始めました。開催が目前に迫る中で、首都圏では新型コロナウイルスの感染が再拡大しつつあり、残された時間が少なくなっている切迫感に突き動かされた、と訴えています。
署名は、上野千鶴子さんと元外交官の飯村豊さんが中心となって声をかけ、哲学者の内田樹さんや、ノンフィクション作家の澤地久枝さんらが呼びかけ人に名を連ねました。
「昨年の開催延期の決定以来、日本政府と五輪主催者が『安心安全』のスローガンをどのように実現するのか、国民に納得のいく説明を待ってきました。残念ながらそのような説明が行われていないどころか、逆に感染防止体制の様々な欠陥が明らかになってきました」と説明。
さらに首都圏での感染者再拡大や全国的なワクチン接種の遅れなどによって不安が急速に高まり「日常生活の抑制を求めながら五輪開催を強行しようとする不条理、子どもたちから運動会を奪いながら観戦を求めようとする大人の身勝手に怒っています」として賛同者を求めています。
海外のメディアからも開催強行に疑問や批判の声が少なからず上がっています。
賛同者の声は国際オリンピック委員会(IOC)のバッハ会長、菅義偉首相、丸川珠代五輪相、小池百合子東京都知事ら6人に届けるとしています。詳細は「change.org」で。