原告155名が立ち上がって
粘り強いたたかいで勝利!(5月31日付)
5月20日、大阪地裁堺支部において、りんくう総合医療センターによる賃金不払い(割増賃金)請求事件が3年に及ぶ粘り強いたたかいによって、画期的な勝利和解となりました。
和解の主な内容は、1)法人は、長年にわたり、3交代制勤務態勢を定める就業規則を改正せず、その対象職員である原告らに対して2交代勤務をさせ、また、労働基準法41条3号の断続的労働についての許可を得ずに原告らを宿日直業務に従事させ、これらの事実について岸和田労働基準監督署から是正勧告を受けたことを重く受け止め、原告ら職員が安全・安心な職場環境のもとで働くことができるよう法令遵守に努めることを約束する。2)法人が原告らに解決金を支払う(金額は非公表)というものです。
裁判長が
異例のコメント
和解成立した時に裁判長が立ち上がり、「コロナ感染拡大により医療に携わるみなさん方にとっては、先の見通しを持つことができない中で、ますます負担が大きく厳しい状況にあります。本件については、りんくう総合医療センターにおける従前の勤務形態について、双方の主張が厳しく対立する状況であったものの、原告・被告ともに早期解決する意向を示し、和解協議で解決する決断をされたことに敬意を表します」と異例のコメントで締めくくりました。
その後、堺市役所5階にある市政記者クラブの記者会見では、りんくう病院労組から「今回の和解、金額の問題ではなく、献身的に働く医療労働者の実態をみていただき、改善させたかった。この結果が全国の医療労働者の励みになってほしい」と強く訴えました。
医療機関の問題に
マスコミも注目
コロナ重症患者らを受け入れている医療センターの問題に地元マスコミも注目し、記者会見にはマスコミが13社つめかけました。記者から多くの質問を受け、丁寧に説明し、1時間20分も要しました。
読売テレビ、関西テレビ、ABCテレビ、MBS放送などが報道しました。