5月14日付
4月26日、中央労働委員会は「㈱共立メンテナンス」のすべての主張を退け、大阪自治労連・守口市学童保育指導員労組の主張を全面的に認める勝利命令(棄却命令)を下しました。
全国の仲間と支援します!
今回の棄却命令は、組合側の完全勝利であると同時に、同社の社会的責任・公の事業を担う資質の欠如を浮かび上がらせています。また、このような営利目的企業に事業を委ねる実施主体の「守口市」の責任も追及されるべきです。これからも10名の指導員の解雇撤回と早期の職場復帰をめざす「共立メンテ」とのたたかいは続きます。堺市職労は、ⅰ)共立メンテは命令に従え、ⅱ)守口市は実施主体としての責任を果たせの抗議と、ⅲ)守口市学童保育指導員労組に対する激励を通し、大阪自治労連・守口市学童指導員労組を全国の仲間とともに支援します。
申立棄却の完全勝利命令!
勝利命令を受けての声明を抜粋して掲載します。
4月26日、中央労働委員会は守口市学童保育事件の再審査について、申立人である㈱共立メンテナンスのすべての主張を退け、再審査申し立てを棄却しました。組合側の主張を全面的に認めた勝利命令です。
これにより2020年4月20日に大阪府労働委員会が出した救済命令(団体交渉応諾とポストノーティス)が確定したことから、㈱共立メンテナンスは、今回の命令を真摯に受け止め、大阪府労働委員会における命令をただちに履行することを強く求めるものです。
使用者である㈱共立メンテナンスの労働組合への権利侵害など極めて不当な行為が再び断罪されました。そもそも学童保育指導員の業務は、児童の放課後の生活を支えるもので、高い専門性と長年にわたる経験が要求されています。そのため、厚労省の省令や運営指針は、指導員は重要な役割を果たすものと位置付け、その雇用を「長期的に安定した形態とする」ことを求めています。
団交拒否を続ける㈱共立メンテナンスは、2020年3月に指導員13人の雇い止めを強行し,守口市学童保育の子どもたちや保護者に大きな混乱と悪影響を与えました。さらに、学童保育事業を㈱共立メンテナンスに委託したにも関わらず、いっさいの事業主として行政責任をとらない守口市の姿勢も厳しく問われています。私たちは、守口学童保育指導員10人の不当解雇撤回と早期の職場復帰をめざします。