堺市職労(堺市職員労働組合)ブログ

堺市職労(堺市職員労働組合)ブログです。

コロナ禍での長時間勤務解決のための手段をつくせ 第1回春闘交渉②

3月22日付

 

 16日、「2021年春闘要求書」に基づく第1回団体交渉を開催、多岐にわたる要求を追及しました。(3月19日付けニュース続報)

感染症対策課や派遣元所属の体制】
組合 コロナ対応による長時間勤務が続いているが、当局の対応は?
当局 感染症対策課及び兼務をかけて職員を出した各所属には負担をかけている。所属から相談があれば、任期付職員や会計年度非常勤職員を任用するなど、体制確保したい。現在、任期付職員の採用試験を実施しているところ。
 なお、ワクチン接種を円滑に進められるよう、2月16日付けで部理事を増員し、3月1日付けで11名兼務発令し、感染症対策課を増員して体制確保した。
組合 人員確保が図られていることは感謝するが、保健所では時間外勤務が年間1000時間超の職員が3人も出ている。職員の健康が確保されるよう引き続き体制強化を求める。


【長時間勤務】
組合 長時間勤務に対する面接指導者の今年度の状況は。
当局 健康障害防止のための面接指導対象者数は令和3年2月実施分までの実績で延べ370人。
組合 職場によっては、サービス残業が常態化している部署もある。19時を過ぎないと時間外勤務を申請してはいけないというルールでもあるのか。所属長に周知徹底を。
当局 時間外勤務は、所属長が職務を把握したうえで事前命令することが原則。つねづねサービス残業はあってはならないと周知してきた。確認して是正していきたい。


【チャットシステム】
組合 チャットシステムの本格導入にあたって確認したい。時間外においても緊急時には活用するとのことだが、どのような想定なのか。また勤務時間外にはチャットを送信しないなど、「つながらない権利」を保証する必要がある。
当局 災害対応が必要な事態等においては、電話やメールだけでなくチャットシステムも有効であると考えている。一方、ご指摘のように勤務時間外にはチャットの確認や返信を強制しないなど、本格導入にあたり、所属長にその旨周知していきたい。


【人事評価】
組合 人事評価で「被評価者の内、必ず誰かにC評価をつけるように市長から言われている」と上司から指示されたとの話があるが、そのような指示がなされているのか?
当局 人事評価は「絶対評価」により実施しており、「必ず誰かに低評価を付ける」ような指示はしていない。一方、人事評価の結果が、中間の評価であるⅢ評価が多くなる中心化傾向があることは否めず、メリハリの効いた評価となるよう取り組む必要性がある。
組合 新年度から人事評価が通年化されるが、中間時点での面談の必要性を指摘してきた。検討状況は。
当局 面談機会を確保することは必要。10月頃に評価者による面談実施を義務付け、設定した目標に係る状況確認や見直しを行うこととする予定。


不妊治療】
組合 前回の交渉時、「先行都市の事例を参考としつつ本市の取組を検討する」と回答していたが、検討状況はどうか?
当局 他政令市の、不妊治療に係る特別休暇制度の制定状況や取得実績を調査した。有給・無給の別や取得可能期間がそれぞれ異なっており、取得実績も少ないことから制度設計にあたっては引き続き検討が必要。(つづく)