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子育てなど日記 その32

3月12日付

   現在、子どもは3年生。フリースクール通学と週1回の小学校登校生活も丸3年目。「もうすぐ4年生かー」と、高学年にさしかかることに対して何かしらの感情を抱いているようです。
 さて、2月3日、森喜朗会長は「女性がたくさん入っている理事会は時間がかかります」「(東京五輪パラリンピック組織委員会の女性は)みんなわきまえておられます」と発言。
 この発言には「女性は、競争意識が強く、我も我もと発言するので会議が長くなる」という、森会長の女性観が端的に示されていました。
 「Aさん、Bさんでなく、女性一般についてなんでそう言い切れるのか。森会長は結局、女性が発言すること自体気に食わんのだな」と思いました。
 これに対し、女性蔑視発言であると国際的な非難が広がり、国内でも多くの方が声を上げ、「#わきまえない女」が拡散。これまで暴言が野放しにされてきた森会長が辞任したことは、社会の進歩だと感じました。
 しかし、同時に、自分自身の中に「女性は●●である」という森会長の要素が潜むことも感じざるを得ませんでした。
 大学時代に「サークルの代表者は男性じゃないと」と言われてその考えに賛同したこと、入庁当時、職場の上司は男性というイメージを抱いており、女性の上司に戸惑ったこと、「あの人は女性やからきっとこちらの立場も分かってくれる」と甘えを持ったこと、家庭での役割からいつも逃げ回っていることなど、次々と思い出され、おろおろとしてしまいました。
 森会長的思考が無自覚に日々ふりまかれることで社会の意識が形成され、ひいては医学部入試女性差別問題の温床となってしまったと思います。
 そう考えたとき、ことは子どもの人生設計にも影響する問題なのだと気付きました。  
 今のところ、子どもが女性であることで、なにか目に見える障壁があるとは感じていませんが、まずは自分自身の視野の狭さに意識を向けることだと、妻とお菓子作りに励む子どもを見ながら思うのでした。